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今を生きる 会津で始めた距離スキー 来年こそ県大会上位 諦めない滑り最後まで

距離スキーに挑戦し、成長を誓う木幡君

■飯舘村から避難 県中体出場の若松二中1年木幡柊平君 13
 金山町で15~17日に繰り広げられている第55回県中学校体育大会スキー競技大会に、飯舘村から会津若松市に避難する木幡柊平(しゅうへい)君(13)=若松二中1年=が出場している。15日に行われた距離フリーに挑み、最後まで諦めない滑りを見せた。
 飯舘村草野小に通っていた。東京電力福島第一原発事故直後、親戚のいる会津美里町に家族で移った。会津若松市の借り上げアパートに落ち着き、昨年4月、若松二中に入学した。
 「うまく溶け込めるか不安だった」というが、新しい友人が大勢でき、すっかり「会津」の生活になじんだ。
 スポーツや勉強に、人一倍ひたむきに取り組む姿を見た体育の宗田昌史教諭(48)から、新たにつくられた特設スキー部にスカウトされた。
 会津に来てからアルペンスキーを経験し、もちろん距離も初心者だった。誘いに戸惑ったが、「今、できることを大切にしよう」と思い切って踏み出した。
 昨年12月の冬休みに初めて距離スキーを履き、何度も転びながら技術を身に付けた。初めて出場した県大会では、きつい上り坂にくじけそうになったが、応援してくれる宗田教諭や仲間の思いが、気持ちを奮い立たせた。
 完走を果たしたが、出場59人中57番目という結果に悔しさが残った。「距離を通じて心が強くなった。もっと、もっと力を伸ばして、来年は上位を目指す」。前を見据え成長を誓う。

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