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震災がれき20トン焼く 南相馬の仮置き場

重機でがれきを崩しながら消火作業を行う消防署員ら=18日午前9時30分ごろ

18日午前4時35分ごろ、南相馬市鹿島区烏崎字牛島で東日本大震災のがれきを集めた仮置き場=火元責任者・同市原町区金沢字荒治郎、相双環境整備センター社長佐藤光正さん(61)=から火を出し、がれき約200平方メートルを焼いた。けが人はなかった。南相馬消防署鹿島分署は積み重ねたがれきの内部から出火したとみて、原因を詳しく調べている。がれきの仮置き場で火災が発生したのは県内で初めて。
 南相馬署と南相馬消防署鹿島分署によると、同市鹿島区烏崎の自宅に一時帰宅していた男性が火災に気付き、119番通報した。袋に詰めた被災家屋の建築廃材など約40トンのうち約20トンを焼き、発見から約4時間後の午前8時25分ごろ消し止めた。がれきの中にあった水で発熱する物質や電気製品などから自然発火した可能性があるという。
 市内の仮置き場では消防団や市などが定期的に周辺を巡回し、火災の発生を警戒していた。市は火災を受け、搬入業者に発火の恐れのあるがれきを運び入れないことを指示したほか、がれきの山の内部温度の計測回数を増やし、管理を委託している業者に防火対策の報告を求める。
 市内の旧警戒区域外では7カ所の仮置き場に計112万4963トンのがれきが保管されている。このうち、火災が発生した牛島パークゴルフ場の仮置き場には22万7331トンのがれきがあった。
 同仮置き場周辺の空間放射線量は毎時0.1マイクロシーベルトほどだった。

■県 細心の温度管理必要
 県一般廃棄物課によると、がれきの山からの発火を防ぐためには、人為的に山を崩して熱を逃がすなどの細心の温度管理が必要という。県担当者は「外気が低い冬場という条件が油断につながったのかもしれない」と管理面での不備の可能性を指摘した。
 火災発生を受け県は、がれきを管理する市町村や一部事務組合に対し、温度管理の徹底や監視回数の増加などを求める。

カテゴリー:福島第一原発事故

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