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放射線 放射性物質 Q&A IAEAとはどんな機関か

 IAEA(国際原子力機関)は昨年12月、郡山市で開いた会議で県と締結した覚書に協力プロジェクトなどを盛り込みました。東京電力福島第一原発事故発生後、よく名前を聞きますが、どんな機関なのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■原子力の平和利用を促進 緊急放射線災害時に対応

 IAEAは国連の専門国際機関の1つで、原子力の平和利用を促進し、軍事転用されない保障措置を実施するために設置されています。IAEAの本部はオーストリアのウィーンにあり、158カ国が加盟しています。現在の事務局長は日本人の天野之弥氏が務めています。
 IAEAは、世界での平和的利用のための原子力の研究、開発及び実用化を推進し、援助するため、加盟国間の役務、物質、施設などの供給を仲介したり、平和的目的のための原子力の研究、開発及び実用化を推進するため、開発途上地域で物資や施設などを提供したり、専門家の訓練を推進しています。
 その一方で、よくマスコミなどで取り上げられるように、IAEAは「核の番人」としての側面も持っています。つまり、原子力が平和的利用から軍事的利用に転用されることを防止するため、定期的に「査察」を行い、加盟国が原子力を軍事的に利用していないかどうかをチェックし、「核不拡散」のための活動をしています。
 また、IAEAは他の国連機関と協議の上、健康を保護するための安全上の基準を設定する役割も担っており、世界保健機関(WHO)などと連携して緊急放射線災害時に対応するための国際ネットワークを構築するなどの活動をしています。このような活動が評価され、IAEAは2005年には当時の事務局長だったモハメド・エルバラダイ氏と共にノーベル平和賞を受賞しています。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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