東日本大震災

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あぶくまの料理後世に 5市町村の会員が交流会

避難先などから集い郷土料理を作ったメンバー

 原発事故で古里を離れた飯舘村、浪江町津島、葛尾村、田村市都路、川内村の人々が「あぶくまの郷土料理を残そう」と20日、二本松市の県男女共生センターで料理作りの交流会を催した。
 集まったのは、阿武隈山地を縦断する399号国道沿いの5地域でつくる「あぶくまロマンチック街道構想推進協議会」のメンバー。事故前は農産物や加工品を直売したり、都市部で物産展を開いたりして地域の魅力をアピールしてきた。
 代表を務める葛尾村の松本順子さん(58)=郡山市在住=が「避難生活が長引く中、絆を確かめ合い、古里の料理を忘れないようにレシピも残そう」と呼び掛けた。
 参加者はそれぞれの地域で2、3品の料理を作り、その様子や大堀相馬焼の器に盛り付けた写真を撮影した。
 松本さんは「地元では大寒の今ごろが作業の最盛期だった」という特産の凍(し)み餅に、じゅうねんのたれを漬けて出した。飯舘村の高橋トク子さん(74)=福島市在住=は「直売所で人気だった」という、切り干し大根や高菜のあん入りのおやきを作った。
 センターで浪江町民の健康診断が行われ、受診者らも試食した。サトイモで、うるち米に粘りを与えた「さといもおはぎ」を作った浪江町津島の石井絹江さん(61)=福島市在住=は「もち米がなかったころ、工夫された味で皆さんに好評だった」と笑顔を見せた。
 料理の写真や作り方は協議会のホームページに載せ、活動紹介のパンフレットに利用する。

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