東日本大震災

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カエルが訴える絵本出版 原発事故前の自然再び いわきで有志が祝賀会

採用された花びらの原画パネルを手に記念撮影する子どもたち

 東京電力福島第一原発事故の影響で失われゆく自然環境保護の大切さを小動物の視点で描いた絵本「ぴょん吉たちの虹色のお池」が完成し20日、出版祝賀会がいわき市のカルチェ・ド・シャン・ブリアンで開かれた。
 地元有志でつくる「放射能から子・孫を守る親父の会」が1000部発刊した。
 世話人代表の新妻寿一さん(65)が原作を書き、福島市出身の絵本作家あきばたまみさんが作画と監修を担当した。双葉郡から避難している子どもら18人が虹色の花びらに描き、絵本の中に彩りを添えた。
 物語は川内村の平伏沼と生息するモリアオガエルがモチーフ。ぴょん吉ら森の生き物たちが地震後の異変、人間の自然破壊を憂えるところから話は始まる。
 人間のための工場が津波で壊れ黒い煙を上げる描写で、原発事故の怖さを表した。出会った一人の人間が地球は人間だけのものでないことに気付き、ぴょん吉らと一緒に森の美しさを取り戻していく内容だ。
 祝賀会で、新妻さんは「自然破壊や原発事故を真剣に受け止め、美しい環境を守る大切さを次世代につなぎたい」と著作の思いを語った。森雅子少子化担当相、吉野正芳衆院議員が祝った。
 あきばさんが、協力した子どもたちに花びらの原画パネルを贈り、絵本を朗読した。
 席上、いわき市内と双葉郡8町村の幼稚園・保育所、小学校、仮設集会所などに計350冊の絵本を寄贈した。
 絵本はA4版、23ページ。希望者に1冊1470円で頒布する。収益の一部を被災地支援に充てる。申し込みは親父の会事務局へ。電話は0246(29)0118。

原作を書いた新妻さん(右)と絵を担当したあきばさん

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