東日本大震災

「連載・今を生きる」アーカイブ

  • Check

今を生きる 接客の腕再生に生かす 店舗やホテル長年経験 来年オープン、準備進める 

「人の駅・川の駅・道の駅」開設準備に励む神田さん

■湯川・坂下「人の駅・川の駅・道の駅」駅長 神田武宜さん 51
 湯川村と会津坂下町が、湯川村の49号国道と阿賀川沿いに建設している「人の駅・川の駅・道の駅」の駅長に、同村の神田武宜さん(51)が就任した。平成26年の道の駅オープンに向け、準備を進めている。神田さんは東日本大震災発生時は天栄村のブリティッシュヒルズに勤務し、避難所の支援などに携わっていた。東京電力福島第一原発事故の風評被害が長引く中で、古里会津の活性化に、長年培ってきたサービス業での経験を生かす。
 神田さんは会津高、県農業経営大学校(現県農業短大)卒業後、会津若松市のファストフード店、温泉ホテルを経て、45歳からブリティッシュヒルズに勤務していた。営業部長だった震災直後、施設が休業状態になった期間、地元の湯川村で避難所の支援ボランティアに励んだ。営業再開後も会社の仲間と共に炊き出しや、天栄村の農産品を都内で販売する活動に参加した。
 震災や原発事故で「古里に役立ちたい」との思いが強まったという。24年4月、村などが進める「人の駅・川の駅・道の駅」の検討メンバーに加わった。準備を進める中で駅長就任の要請があった。「地域に貢献できる機会」と受け止め、ブリティッシュヒルズを退職し、12月17日付で就いた。
 被災者支援では都会や行政と、現地を結ぶ役割を果たした。その時、「風評があっても応援してくれる人がいる。行動を起こさないと声は届かない」と実感した。新たに手掛ける「道の駅」では、地元の農作物や技にこだわった商品開発と販売に力を入れる。
 「会津ならでは『もてなしの心』あふれる駅でありたい」と構想を練る。「大勢のお客さまに喜んでもらうことが、会津の魅力を広めることにつながる」と確信し、古里の元気発信を目指す。

カテゴリー:連載・今を生きる

「連載・今を生きる」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧