東日本大震災

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花見山、全面開放再開へ 復興の起爆剤に

色とりどりの花々が咲き競い、観光客でにぎわう花見山公園=平成22年4月

 「桃源郷」として名高い福島市の花見山は2月から、全面開放を再開する。29日、同市内で開いた花見山観光振興協議会総会で決定した。昨年は花木の養生のため「花見山公園」内の立ち入りを制限していたが、ファンの熱い要望に対し、園主の阿部一郎さん(93)はじめ、地元住民が応えた。東京電力福島第一原発事故の風評被害に苦しむ観光関係者は地域観光復興の起爆剤になると期待する。
 花見山は、春の観光名所として人気で、入り込み数は平成22年に32万人を記録。しかし、東日本大震災、原発事故後の23年は9万4千人と減少した。24年は10万1千人。観光客数が増え、花木が弱ってきたため昨年は、立ち入りを制限し周囲のみの散策となった。
 本来であれば3年ほどの養生が必要だが、市などに再開放を望む声が多く寄せられたことや、震災と原発事故からの復興を成し遂げるため、阿部さんら地元農家が再開を決断したという。
 2月1日から園内を開放。4月6日から29日(予定)までは周辺の道路で交通規制やシャトルバス運行を行う。また、同協議会のホームページで放射線量などの情報を提供する。4月のシーズン本格化までに駐車場の除染などを行い不安解消にもつなげる。
 同協議会の土田充会長(80)は「全国から励ましの声も受けた。より多くの人をお迎えしたい」と期待。瀬戸孝則市長は「にぎやかな春が戻り、市民の心に力を付けてくれる。地元の皆さんにも感謝したい」とコメントした。市観光コンベンション協会の渡辺和裕会長(62)は「震災後、観光のダメージも大きかった。三春の滝桜、八重の桜ブームの会津など各地と連携も見込める」と期待した。

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