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放射線 放射性物質 Q&A 冬になり空間線量低下、なぜ

 県などが各地の空間放射線量を発表していますが、冬になってから、自分の住んでいる地域の空間放射線量が低下しています。これまでの下がり方よりもかなり急に感じますが、何か特定の原因はあるのでしょうか?

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■積雪が一番の原因 地面のセシウム遮蔽

 最近、県内で空間放射線量の測定値が低下したという話はよく聞きます。例えば、福島市では、1月の初旬は毎時0.6マイクロシーベルト程度であった空間放射線量が、現在は毎時0.4マイクロシーベルト程度に低下しています。このように最近になって空間放射線量が低下した一番の原因は、積雪にあると考えられます。
 現在、県内の居住環境では空気中の放射性セシウム濃度はほぼゼロで、詳細については、県のホームページでも確認できます。ですので、空間放射線量の値は地面や樹木、壁などに吸着した放射性セシウムから出される放射線(ガンマ線)を反映しています。冬になって雪が積もると、地面に吸着している放射性セシウムが雪によって遮蔽(しゃへい)され、それによって空間放射線量が減少しているものと考えられます。ということは、気温が上昇して雪が解けると、再び空間放射線量が変化する可能性がありますので、引き続き観察していく必要があると考えられます。
 一方、県内の居住環境で空気中の放射性セシウム濃度はほぼゼロですので、外で洗濯物を乾かしたり、あるいは窓を開けて換気したとしても、それによって洗濯物に放射性セシウムが吸着したり、室内に放射性物質が入ってきたりする心配はありません。もし、風が非常に強くてほこりが舞い上がるような時に洗濯物を乾かしたり、窓を開けたときには、ほこりを落としたり、室内を水拭きすることで、放射性物質を取り除くことができます。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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