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川俣シャモ完全復活へ 消費者の懸念払拭 町、屋内飼育施設を整備

屋内飼育施設の整備が決まった「川俣シャモ」。中央奥は佐藤社長

 川俣町はブランド化し全国的に売り出している「川俣シャモ」の生産農家に対し、新たな屋内飼育施設を整備する。今月中にも工事に入る。東京電力福島第一原発事故で落ち込んだ販売羽数に回復の兆しが見える中、消費者の放射性物質への懸念に配慮した屋内飼育施設を整備することで、完全復活を目指す。
 川俣シャモはしっかり運動し、身が締まることで、歯応えが良く、うま味が増すのが特徴だ。原発事故前は鶏舎の外で運動させていたが、現在は屋外には出していない。販売羽数が落ち込み、飼育数が少ないうちは屋内でも適度な運動ができたが、このままでは増産に対応できない。そのため、町は国の復興交付金を活用し、町内の15戸のシャモ農家にそれぞれ約200平方メートルの広さの鶏舎を新築することを決めた。完成は3月末の予定だ。
 川俣シャモは平成22年度に約5万3400羽だった販売羽数が、原発事故後の23年度は約3万8600羽と、約7割に落ちた。その後、加工、販売などをする町農業振興公社が地道な努力を続け、県外の一流料理店やオランダ、フランスの両大使館などで使用再開が相次いでいる。
 公社は24年度の販売羽数を4万5000羽程度と見込んでおり、町内の生産農家でつくる川俣シャモファーム社長の佐藤治さん(63)も「新たな屋内飼育施設の整備により、品質を保ちながら増産に対応できる」と手応えを語る。
 今年は、長い竹串の入手が困難なことなどを理由に休止していた「世界一長い焼き鳥」への挑戦イベントを4年ぶりに復活する方針で、公社の斎藤正博専務(62)は「今年が正念場。営業強化や話題づくりなど、あらゆる手を尽くす」と意気込んでいる。

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