東日本大震災

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原町火発を公開 東北電力 再開へ試運転や復旧作業

報道陣に公開されたタービンフロア。奥は1号機

 南相馬市の東北電力原町火力発電所は21日、1年4カ月ぶりに報道陣に公開された。東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた同発電所では約1700億円の工事費を計上し、延べ約120万人の作業員が復旧工事に取り組んできた。1、2号機合わせて総出力200万キロワットの営業運転を目指し、試運転を繰り返している。
 高さ18メートルの大津波が襲った事務本館には、3階部分に津波の到達を示す表示が設けられた。また、津波対策として、海抜5メートルにあった燃料タンクを同21・5メートルの高台に移設したほか、津波で浸水し電源を喪失したタービン建屋2階の電源盤の周囲に、海水の流入を防ぐフェンスを新たに設置した。
 石炭を陸揚げする「揚炭機」は倒壊した全4機のうち復旧工事費を抑えるため、3機を新たに設置し稼働している。石炭船「原町丸」が接岸し、石炭の荷揚げを待っていた。
 事務本館やタービン建屋は復旧工事が進んだが、構内には津波で被災した施設の廃材などが残る。現在は1日約千人の作業員が復旧作業に当たっている。
 震災時に稼働し、被害が大きかった1号機は試運転で定格出力の100万キロワットに達したが、18日に蒸気漏れが見つかり発電を停止したため、営業運転の再開時期は未定。2号機は3月末の営業運転を目指し、35万~100万キロワットで石炭の種類や組み合わせなどを変えて試運転を続けている。

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