東日本大震災

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受講者の笑顔が喜び コサージュ教室の講師務める

笑顔でアドバイスする長谷川さん(中央)

 富岡町が、いわき市に設けた生活復興支援センター「いわき平交流サロン」で21日、コサージュ教室が開かれ、講師の長谷川一二三さん(93)を囲み受講者17人に笑顔が広がった。長谷川さんは同町夜の森から市内の借り上げ住宅に避難している。「皆さんにコサージュ作りを楽しんでもらえればうれしい」と背筋をピンと伸ばし、時折ユーモアを交えながらアドバイスした。
 手先が器用な長谷川さんは若いころから趣味でさまざまな小物作りに励んでいる。特に自宅近くの夜の森のサクラが原点という花のコサージュは大のお気に入りだ。専門書を参考に、少しずつ自分流にアレンジしている。川俣絹やちりめんを自分で染めて材料にするなど「工夫することが大切」と強調する。町内では老人クラブで講師を引き受けることもあった。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、各地を転々とし、平成23年11月、平の借り上げ住宅で一人暮らしを始めた。家族は近くに住んでいるが「できることは自分でやる」と一人暮らしにこだわっている。24年春ごろから避難者らが交流する市内の触れ合いの場で指導を再開した。「上手ですね」「そうそう」。優しく語り掛ける長谷川さんにつられ、参加者に自然と笑みがこぼれる。希望者には手作りの小物をプレゼントしている。「喜んでもらえることが何よりの楽しみ」。長谷川さんの創作意欲は衰えない。

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