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浪江の姿模型に 「失われた街プロジェクト」

津波で被災した請戸地区の復元模型を眺める町民ら

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した浪江町の復興を願って模型を作る二つのワークショップが22日、二本松市で行われた。震災前の地域の姿を人々の話を聞いて復元する「失われた街」プロジェクトがスタート。「ふるさとなみえ科」の学習に取り組んだ浪江小の児童たちは、成果を未来の町の模型にした。

■被災前の2地区展示 26日まで
 まちづくりNPO新町なみえ(神長倉豊隆理事長)などが主催する「失われた街」プロジェクトは、二本松市市民交流センターで26日まで行われている。「なみえ3・11復興のつどい」の関連事業で、神戸大などの建築学専攻の学生が製作した沿岸部の請戸地区と中心街の権現堂地区の縮尺500分の1の模型を展示している。
 期間中、訪れた人々が自宅や近所の商店、施設などを差し示したり、思い出や出来事を記した「記憶の旗」を立てる。学生が話を基に形を直し着色するなどして、街並みを再現していく。
 初日から各地に避難する町民が足を運び、震災前の暮らしや昔話を語り合った。実行委員の秋田遼介さん(神戸大大学院生)は「皆さんの記憶をつないで古里の姿を残すことで、心に復興の灯をともすきっかけにしてほしい」と話していた。

■未来の町をイメージ 浪江小児童「いつか実現させよう」
 浪江小児童のワークショップは早稲田大理工学術院の佐藤滋教授の研究室が支援した。今月12日から22日まで3回にわたり、学生が同校を訪れて指導し、30人の児童が考えた姿をイメージ図と模型に表した。
 3班に分かれて公共施設や住宅、商業施設、風力発電、牧場などを粘土や厚紙で作り、三つの模型を完成させた。水中水族館、浪江タワー、大型ブランコやすべり台のある自然公園など自由な発想で夢を形にした。
 最終日は一人ずつ作ったものを説明した。最後に佐藤一希君(6年)が「みんなで意見を出し合い、未来のまちづくりに取り組めて良かった。いつか必ず、みんなで実現させよう」と呼び掛けた。

カテゴリー:福島第一原発事故

未来の町の模型やイメージ図を説明する浪江小児童

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