東日本大震災

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きょうだい剣士 体験発表日本一 避難生活...思い訴え

きょうだいで日本一に輝いた堅太君(前列左から2人目)と佳乃さん(同3人目)ら富岡町少年剣道団の関係者。左は室井会長

 第35回日本剣道少年団研修会(体験発表)で、富岡町少年剣道団の堀川堅太君(15)=平二中3年=と堀川佳乃さん(12)=郷ケ丘小6年=がきょうだいで、中学生の部と小学生の部の最優秀賞に輝いた。東京電力福島第一原発事故による避難生活の中、研修会初のきょうだい同時日本一に、県内の剣道関係者は喜びに沸いている。
 同少年剣道団は昭和47年に発足した。剣道の技術はもちろん、道徳教育にも力を入れ、各大会の団体戦で優勝したり、インターハイ優勝選手を輩出したりするなど強豪として知られている。活動拠点が富岡町の警戒区域内にあるため、約25人の団員は県内外の避難先で、それぞれ稽古に励んでいる。堅太君と佳乃さんは、いわき市で家族と避難生活を送っている。
 24日に都内の日本青年館で開かれた研修会では、堅太君が「誰かに出会うために」、佳乃さんは「もう一度みんなで」のテーマでそれぞれ発表した。
 堅太君は周囲の人々に支えられていることを避難生活や各大会への出場を通じて、あらためて実感し、誰かに出会うために、今後も剣道を続けたいとの思いを語った。
 佳乃さんは、一緒に少年剣道団に入団した仲間が全員避難先から戻り、再び同じ「富剣」のゼッケンを着け、大会に出場する夢を披露した。
 体験発表に同行した室井伊久男県剣道道場連盟会長は「きょうだいでの最優秀賞受賞は、福島県の復興に勇気と力、そして光を与えてくれた。今後も精進を続けてほしい」と2人をたたえ、さらなる活躍に期待を寄せている。
 体験発表は全日本剣道道場連盟、日本剣道少年団指導本部の主催。少年少女の健全育成を目的に毎年開催している。今年は小学生の部と中学生の部の2部門に、各地区の予選で選ばれた代表9人がそれぞれ出場した。
 佳乃さんと堅太君は、都内の日本武道館で7月に開かれる全日本少年剣道錬成大会の開会式で、体験を披露する。

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