東京電力福島第一原発事故によって、放射性ヨウ素や放射性セシウムなどの放射性物質が県内に拡散した。事故直後、第一原発周辺とその北西方向に高い放射線量が記録され、避難区域などが設定された。一定範囲を超えた場合、人体に有害とされる放射線。学校の校庭など屋外から子どもの、はしゃぎ声が消え、事故から2年を経ようとする今、運動不足による肥満化などの影響も浮かび上がる。県は全県民を対象にした外部被ばくの調査に乗り出しているが、問診票の回収率は芳しくない。内部被ばくを調べるホールボディーカウンターの設置も十分とはいえない。県民の健康をいかに管理していくか。本県は大きな課題に直面している。
(カテゴリー:震災から2年)