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放射線 放射性物質 Q&A WHOとは

 世界保健機関(WHO)が先日、東京電力福島第一原発事故による住民らへの健康影響予測をまとめた報告書を公表しました。WHOという名称は聞いたことがありますが、どのような機関なのか分かりません。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■世界中の保健医療活動が対象 放射線災害時に治療体制築く

 世界保健機関(WHO)は、国際連合の専門機関の1つであり、世界のあらゆる保健医療活動を対象に活動をしています。
 代表的な活動としては、世界中にまん延するエイズやマラリアといった世界レベルの感染症、あるいは新型インフルエンザのように、人類の新たな脅威となりうるような感染症に対する国際的なガイドラインの作成などが挙げられます。
 他にも、特に発展途上国の保健・医療体制の整備を支援するために専門家を派遣したり、喫煙率低下を目指した世界的な取り組みを展開したりと、活動は多岐にわたります。
 放射線被ばく医療について、WHOは特にチェルノブイリ原発事故後の支援プロジェクトに取り組んできました。具体的には、住民対象に健康影響に関する報告書とりまとめや、周辺国での甲状腺がんの早期診断、治療に向けた医療システム構築支援、放射線被ばくによる甲状腺がんで手術を受けた患者からの摘出組織の国際的共同管理体制確立などをしてきています。
 世界レベルで見ても、放射線被ばく医療の専門家は限られていますので、放射線災害が発生した際、世界の専門家の意見を集約して早期の診断、治療を可能とするためのネットワークシステムも構築しています。このようにWHOは、同じように放射線に関する専門機関である国際原子力機関(IAEA)と連携しながら、放射線被ばく医療に関する国際プロジェクトを推進しています。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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