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今を生きる 故郷への思い歌に込め 京都の「被災地演奏会」に参加 オリジナル曲披露

思いを込めた歌声を響かせる小高中特設合唱部=京都府長岡京市

■小高中特設合唱部

 ♪あれから2年の日が 僕らの中を過ぎて 3月の風に吹かれ 君を今でも想う-。東日本大震災で被災した合唱団に歌う機会を提供する「ハーモニー フォー ジャパン2013」。会場となった京都府長岡京市の府長岡京記念文化会館に南相馬市の小高中特設合唱部のオリジナル曲「群青」のハーモニーが響く。
 小高中の合唱部は昨年8月、県合唱コンクールに出場した。審査員の本山秀毅大阪音大教授が小高中の演奏に感銘を受け、インターネットを通じて同校合唱部顧問の小田美樹教諭と知り合い、京都府の演奏会に招いた。
 小高中の1~3年の生徒40人は故郷を破壊され追われる人々の悲しみを描いた「エレミアの哀歌」や「群青」など3曲を力強く歌い上げた。「群青」は震災で家族や友人を失い、東京電力福島第一原発事故により避難を余儀なくされた小高中の生徒の声をまとめた曲だ。観客から大きな拍手が湧き起こった。
 生徒は演奏を終えてステージ上で涙を流した。特設合唱部長で2年の大浦葉子さん(14)は「あんなにたくさんの拍手をもらえるなんて思わなかった。『遠くからでも応援してるよ』と温かい声を掛けられ心強かった」と語る。大浦さんは新学期から二本松市の中学校に転校する。「多くの人への感謝の気持ちを込めて歌った。仲間と最後に最高の演奏ができた」とステージを振り返っていた。

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