東日本大震災

  • Check

原発へ県職員派遣せず 知事「至らぬ点あった」

19日夜に発生した東京電力福島第一原発の停電トラブルで、県は発電所への職員派遣などの対応を取っていなかった。21日開かれた2月定例県議会の総括審査会で吉田栄光議員(自民、双葉郡)の質問に明らかにした。法令、条例上の問題はないが、佐藤雄平知事は「至らぬ点があった」と釈明した。
 吉田議員が発生当時の対応についてただしたのに対し、佐藤知事は災害対策本部を召集せず、発電所への職員派遣も行わなかったと答弁。「事業者に復旧と原因究明を指示し、その状況を見ながら対応を考えていた」と理由を説明した。これに対し、吉田議員は「東電も県も(事故から)何も変わっていない」と厳しく指摘。佐藤知事は「県に至らぬ点があったと受け止める。県民の安全安心確保のためしっかり対応する」と述べた。
 この間、知事の答弁が不明確などとして、昼休みを含めて約1時間半休議するなど審議が紛糾した。議場からも「危機感がない」などの声が相次いだ。
 県によると、トラブル発生時に状況確認のため職員を発電所に派遣する規定はない。県地域防災計画には、原災法10条に該当する深刻なトラブルが発生したり、知事が必要と判断した場合などに災害対策本部会議を開くとされているが、今回は10条に相当するトラブルではなく召集しなかったという。長谷川哲也生活環境部長は「今後、地域防災計画の見直しの中で、対応を検討したい」としている。
 今回のトラブルで、県に「第一原発で停電」との一報が入ったのは19日午後7時50分ごろ。使用済み燃料プールの冷却機能停止が判明したのは同8時半ごろで、佐藤知事や副知事に報告されたのは約1時間後の同9時半ごろだった。
 県災害対策本部では、原子力の専門職員4人が24時間態勢で情報収集に当たった。

東日本大震災の最新記事

>> 一覧