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今を生きる 感謝胸に全国舞台 「最高のプレー」誓う

本県選抜メンバーとして健闘を誓う志賀さん(中央)。右は小野さん、左は佐藤さん

■全日本ソフトボール本県選抜メンバー 浪江・請戸地区から避難の湯川中1年 志賀稚菜さん 13

 浪江町請戸地区から避難している湯川村の湯川中1年、志賀稚菜さん(13)は、24日から三重県熊野市で始まる都道府県対抗全日本中学校女子ソフトボール大会に本県選抜チームメンバーとして出場する。「ソフトボールを続けられることに感謝して、1つでも多く勝ち進めるよう頑張る」と決意する。
 東日本大震災が起きた時、志賀さんは請戸小の5年生。家族は全員無事だったが自宅は流され、志賀さんは現在、会津若松市の借り上げアパートで暮らす。小学校2年の時から打ち込んできたソフトボールを続けられるよう父、裕徳さん(40)が用具を全て買いそろえてくれた。県選抜チームのコーチとして活躍する宇川純子教諭の指導を求め、湯川中に入学した。通学のため母のひとみさん(41)が車で送り迎えしている。
 知り合いがいない学校に進むことに不安はあったが「ソフトボールがあれば仲良くなれる」と信じていた。浪江町はソフトボールの盛んな土地として知られており、湯川中のソフトボール部は志賀さんを温かく迎え入れた。
 周囲の期待通り、志賀さんは1年生ながらレギュラーを務め、チームの中心選手の1人となっている。さらに志賀さんは、2年生で同部主将の小野優香さん(14)、副主将の佐藤萌さん(14)とともに県選抜チーム選手に抜てきされた。同校としては初の選抜入りの快挙となった。小野さん、佐藤さんは「大事な場面で打ち、守りも堅い後輩」と志賀さんに信頼を寄せる。
 志賀さんは請戸小の仲間と今でも連絡を取っている。ソフトボールを断念せざるを得ない友人もいるという。浪江や会津の仲間と、支えてくれている家族のため「最高のプレーをする」と志賀さんは誓う。

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