東日本大震災

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旧騎西高避難所の閉鎖6月末念頭

双葉町の伊沢史朗町長は22日、埼玉県加須市で開会中の3月定例町議会の一般質問で、東日本大震災後唯一残っている一次避難所である同市の旧騎西高避難所について、6月末を閉鎖の念頭に置き、避難所住民に説明していく方針を示した。町が同避難所の閉鎖に関する時期を示したのは初めて。
 伊沢町長は一般質問の答弁で避難所閉鎖の時期について「6月末を念頭に(避難所の)住民に説明し、理解を得る努力をする。その上で判断させてもらいたい」と述べた。
 伊沢町長は一般質問終了後、記者団に「閉鎖ありきではない」と述べ、住民の移転先が確保されることが前提と強調。ただ、「避難所をいつまでも開設しているのは難しいことを住民に話していきたい」と語った。仮設住宅や民間借り上げ住宅などへの住民の移転を検討する考えで、4月にも住民との意見交換を行う方針だ。
 町によると、同避難所では21日現在、129人が避難生活を続けている。町は旧騎西高にある町埼玉支所については、避難所閉鎖と関係なく残す方針を示している。

■避難生活の町民反発と不満の声

 埼玉県加須市の旧騎西高避難所で避難生活を続ける双葉町民からは伊沢史朗町長の発言に反発と不満の声が上がった。
 主婦渡部三重子さん(65)は車椅子が必要な母親(93)と一緒に生活しており、「仮設住宅や借り上げ住宅で暮らすことができない住民はどうするのか」と怒りの声を上げた。災害公営住宅の整備が避難所閉鎖の条件の一つと強調。「町長には避難所の現状をしっかり把握してもらいたい」と注文した。
 双葉町で酒類小売業を営んでいた幾田慎一さん(64)も「住民を守るのが町の役割ではないのか」と反発した。「いつまでも避難所にいられないのは分かっている」としながら「避難所閉鎖よりも生活再建の道筋を示すのが先」と訴えた。

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