東日本大震災

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中学卒業生 再会に笑顔 浪江の3校が門出祝う集い 避難先での頑張り表彰

3校の校長から賞状を受ける生徒代表

 東日本大震災発生時に福島県浪江町の三中学校の一年生だった今春の卒業生を集めた「浪江町中学卒業の集い」は23日、二本松市に移転している浪江中で開かれた。県内外の避難先から96人が参加し「もう一つの卒業式」を行った。
 2年前、浪江、浪江東、津島の三校の生徒は先輩たちの卒業式の後、地震と津波に襲われた。翌日の東京電力福島第一原発事故により離れ離れになった。
 それぞれ避難先の中学校を卒業した生徒らの「当時の同級生と共に喜びたい」との願いを受け、浪江町教委と町小中学校長会が再会の機会を設けた。
 三校の校歌を歌った後、畠山熙一郎町教育長があいさつ。浪江の浜名新一、浪江東の安斎次弥、津島の●田祐子の各校長が「努力をたたえて」と題した賞状を生徒代表に手渡した。馬場有町長と橋爪光雄町議会副議長が「目標に向かって歩み、浪江町の再興に力を貸してほしい」と激励した。
 三校の代表がお礼の言葉を述べた。このうち、母の実家がある千葉県松戸市に避難していた浪江東の清水美咲さん(15)は、4月から郡山市に移り、高校に通うことを告げた。「久しぶりに会った友達が大人に見えた」という清水さんは「古里や仲間とのつながりを忘れず、これからも頑張る」と誓った。

■2人の卒業写真だよ 浪江東の大和田さん親友の遺影と共に

 福島市に避難している浪江東の大和田瑠奈さん(15)は、町内の中浜地区で津波の犠牲になった大浦清華さん=当時(13)=の遺影を手に写真撮影に臨んだ。ともに絵を描くのが好きな親友だった。「一緒に卒業したかった」と、福島市の仮設住宅に住む大浦さんの祖父に頼み遺影を借りてきた。
 請戸地区にあった大和田さんの自宅も全壊し、思い出の品は残っていない。「二人の卒業写真になるよ」と語り掛けていた。

※●は米ヘンに共

津波の犠牲になった大浦さんの遺影を抱いて記念撮影に臨む大和田さん

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