東日本大震災

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新たな安珍堂落成 震災の被害、住民が復旧 歌念仏踊りで供養 白河

新たに完成した安珍堂で安珍歌念仏踊りを披露する保存会のメンバー

東日本大震災で大きな被害を受け、再建を進めていた、白河市萱根地区のシンボル「安珍堂」がこのほど新たに完成し、24日に落成式が行われた。
 安珍は能や歌舞伎の「道成寺」で知られる若い僧。安珍堂は生誕地と伝えられる同市萱根に昭和61年に建設され、和歌山県の道成寺から贈られた安珍像を安置して県重要無形民俗文化財「安珍歌念仏踊り」を奉納する場となっていた。
 新築された安珍堂は延べ床面積約40平方メートル。像を安置し、これまで屋外で行っていた安珍歌念仏踊りの披露の場となる。地元住民が災害復旧建設委員会(十文字忠一会長)を組織し、各団体から資金面の協力を得て建設を進めていた。
 落成式には道成寺の小野俊成院主らも参列、神事と式典が行われた。引き続き安珍供養祭が執り行われ、地元の白河根田安珍歌念仏踊保存会(高野甲子会長)が歌とかね、太鼓に合わせ安珍歌念仏踊りを披露し、非業の死を遂げた安珍の霊を慰めた。地元東北中一年生も安珍歌念仏踊りを披露した。
 十文字会長は「多くの方々の協力のおかげ。観光などで地域貢献できるよう保存に努力したい」と話し、高野会長は「立派に出来上がったお堂で踊ることができて感無量」と喜んでいた。
 これまで歌念仏踊りは安珍の命日とされる3月27日に行われていたが、今年から27日直前の日曜日に執り行われることになった。

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