東京電力福島第一原発内の地下貯水槽から汚染水が漏れた問題で、東電は9日、最初に問題が判明した2号貯水槽から水を移送していた1号貯水槽からも水漏れが見つかったと発表した。漏れた水からは1立方センチ当たり1万ベクレルの濃度の放射性物質が検出された。東電は同日午後、1号貯水槽への移送を停止した。貯水槽からの汚染水漏れは3カ所目。
東電によると、9日午前8時35分ごろ、1号貯水槽の防水シート(3重構造)の2層目と3層目の間の水を調べたところ、塩分濃度が前日の4ppmから910ppmに急上昇していた。この水から高濃度の放射性物質が検出された。3層目のシートの外側では塩分濃度が変化しておらず、放射性物質は検出されなかった。
敷地内にある7カ所の貯水槽はいずれも前田建設工業(東京)が施工。水漏れが確認されたのは2号、3号両貯水槽に続き3カ所目。
(カテゴリー:福島第一原発事故)