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放射線 放射性物質 Q&A 放射線の形や性質が知りたい

 東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質からの放射線の問題で悩まされていますが、そもそも放射線とは、どんなもので、どのような形、性質をしているのでしょうか。詳しく教えてください。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■小さな粒で存在するものと波長を持つものに分かれる

 放射線は目で見ることも音で感じることもできず、五感で感じることができないものです。実際の放射線は、アルファ線やベータ線、中性子線のように粒子、つまり小さな粒として存在しているものと、ガンマ線やエックス線のように波長を持っているものがあります。
 ガンマ線は波長があるという点ではこれからの季節に問題となってくる紫外線や、携帯電話から出される電波と同じ電磁波であるといえます。ただ、ガンマ線は紫外線などと比べても波長が短く、その分エネルギーが大きいのです。ガンマ線が人体に当たると体の深部まで到達するため、ガンマ線の線源であるコバルト60などは、がんの放射線治療に広く使用されていますし、大量のガンマ線を体の外部から浴びると外部被ばくの原因となります。
 アルファ線やベータ線は、比較的簡単に遮蔽(しゃへい)できます。アルファ線は紙1枚でも遮蔽することができるため、外部被ばくの原因となることはありませんが、アルファ線を出す放射性物質を体の中に取り込んだ場合には、内部被ばくの原因となり得ます。一方、極めて高い線量のベータ線によって外部被ばくをした場合、放射線熱傷と呼ばれる熱傷を起こすことがあります。ベータ線が体の深部まで達するようなエネルギーはないものの、皮膚の組織までは達するため、高い線量のベータ線を外部被ばくした場合、皮膚の組織に障害を与えてしまうためです。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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