東日本大震災

  • Check

復興祈願の石碑、鹿島で再建の神社へ 二本松の小沢さん18日建立

津波被災地の神社に石碑を寄贈する小沢さん(左)と滝本宮司

 二本松市休石の小沢石材本店の小沢幸一さん(65)は、東日本大震災の津波で流失した後、南相馬市鹿島区北海老に仮社殿を遷座した山田神社に、復興を祈る石碑を贈る。表は明治天皇の教育勅語が刻まれ、裏には県神社庁が震災後に奨励している祈りの文などを彫った。18日に現地へ運び建立する。
 山田神社は南相馬市と相馬市にまたがる八沢浦干拓の功労者山田貞策氏をたたえ建立された。豊作を願う人々の心のよりどころだったが、周辺の犠牲者とともに流された。昨年2月、熊本県の神職らの尽力で同県の球磨工高の生徒が造った仮社殿の寄贈を受け、高台の公園に再建された。
 小沢さんは、氏子になっている塩沢神社の滝本和栄宮司(47)を通じて山田神社の話を知った。小沢さん方には30年前に教育勅語を刻んだ石碑があり、以前から神社などに建立したいと考えていた。「震災からの復興に役立てたい」と山田神社への寄贈を決めた。
 石碑は高さ1.45メートル、幅2.7メートル、重さ1.8トンの仙台石を使っている。滝本宮司によると「孝行」「友愛」「修学習業」「徳器成就」など教育勅語の12の徳目は国際的にも高く評価され、「復興に欠かせない人づくりに結び付く」という。裏面には震災後に県神社庁が啓発している言葉「祈り雄々しく ただ一心に 平らかに安らかに 豊かな故郷」を刻んだ。
 小沢さんは「代々続けてきた仕事で、被災地の皆さんの心に少しでも光をともすことができれば」と最後の仕上げに励んでいる。

東日本大震災の最新記事

>> 一覧