東日本大震災

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5年ぶり神楽奉納 相馬の塩釜神社 津波被害乗り越え

5年ぶりに披露された神楽奉納

 相馬市岩子地区にある塩釜神社の春の例祭が20日、同神社で開かれ、東日本大震災の災禍を乗り越えて5年ぶりに神楽奉納が行われた。
 松川浦近くの岩子地区は東日本大震災の津波で被害に遭った。同神社は高台にあり、避難先として住民の命を守った。しかし、神楽の祭具などは津波が押し寄せた岩子公会堂に保管してあり、泥をかぶるなどした。被災地を支援する民間財団の助成を受け獅子頭や和太鼓などを修復・新調した。津波で流失した祭りの旗は地元住民が寄贈した。
 岩子の神楽は旧相馬藩領に伝わる県指定重要無形民俗文化財「相馬宇多郷の神楽」の一つで、神社の祭礼や地域の祝い事、厄払いなどの際に演じられてきた。青年会が神楽の担い手だったが年々、会員数が減少し、平成20年以来、神楽奉納は途絶えていた。「地域の伝統文化を継承していきたい」として、青年会や行政区、地区青少年育成協議会などが連携し、今春、「岩子神楽保存会」を発足させた。
 青年会の会員やOBらが力を合わせ、境内で獅子舞を演じた。多くの住民が見守った。保存会の菅原政勝会長(63)は「再び神楽を奉納できて感無量。地域の伝統として小さな子どもたちにも伝え、地域の絆を守っていきたい」と話した。

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