東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

3区域再編22日で1カ月 葛尾村で除染、事業再開の動き

葛尾村中心部の復興組合前に看板を取り付ける関係者。村内では5月から除染が本格化する

 東京電力福島第一原発事故に伴う葛尾村の警戒区域と計画的避難区域が帰還困難、居住制限、避難指示解除準備の3区域に再編され、22日で1カ月となる。村では国の直轄除染の準備や事業所の再開などの動きが出始めた。
 国は5月から野行(帰還困難区域)を除く全村の除染に着手する。住宅や道、その周辺の森林から実施する方針で、24日に村内で安全祈願祭を行う。
 除染開始を前に地元建設業者などでつくる「かつらお復興組合」は1日に村内に事務所を開き、20日に看板を設置した。作業員約300人を確保し、健康診断などの準備に入っている。担当者は「冬場は雪や凍結による難航が懸念される。早めに始めたい」と話す。
 一方、村商工会の会員42事業所のうち、再編後に村で再開したのは給油所1軒にとどまる。
 「原発が安定し、除染が終わらないと人は戻らないだろう」。避難指示解除準備区域の役場近くでガソリンスタンドを営む松本裕幸さん(55)は復興組合の要望を受け、8日に店を開けた。避難先の三春町から週6日、妻和子さん(48)と通う。
 給油客は徐々に増えつつあるが、震災前の水準にはほど遠い。寒さが残り、農作業が始まる4月は例年であれば灯油や混合油の配達などで忙しいが、全村避難の現状ではそうした注文も少ない。
 親の代から半世紀にわたり、地域密着の店を守ってきたが、村民がどの程度戻るかは見通せない。経営は短期的にも長期的にも除染の成否にかかっている。松本さんは「除染が本格化すれば、お客さんも増えるはず」と期待を口にした。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧