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放射線 放射性物質 Q&A 沢水を飲み続けて大丈夫か

 飲料水をはじめとして生活水に自宅近くの沢水を長年使っています。東京電力福島第一原発事故で山林にも放射性セシウムは飛散しましたが、その影響は出ないのでしょうか。このまま飲み続けていいのか心配です。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん 

■飲料水の基準値を下回り飲んでも健康に影響ない

 先月末、環境省は原発事故で避難区域などに指定された県内6町村の21地点で、昨年12月から今年2月に実施した沢水の水質調査結果を公表しました。その結果、21地点のうち2地点で放射性セシウムを検出しましたが、それぞれ1リットル当たり1.3ベクレルと1.2ベクレルで、いずれも国が定める飲料水の基準値である「1リットル当たり10ベクレル」を下回っていました。
 検出されたのは、沢水そのものに原因があるというよりも、むしろ沢水に含まれていた微量の土に放射性セシウムが含まれていたためで、具体的には、雨が降るなどして放射性セシウムを含んだ沢の底の土や泥が舞い上がり、それが沢水の中に混ざったのではないかと考えられます。
 さらに、今回2カ所で検出された沢水中の放射性セシウムも極めて低い値であり、飲料水としての基準値も下回っています。このため、通常の生活用水、飲料水として使用したとしても、健康に影響が出るとは考えられません。
 その一方で放射性セシウムは、水道水からはほとんど検出されていません。これは、放射性セシウムがろ過されやすいという性質があるため、水道水をろ過する過程でほとんど取り除かれてしまうためです。同様に井戸水も、ほとんどの場合はふたをしていますので、原発事故で飛散した放射性セシウムの混入はブロックされますし、地表の放射性セシウムが土中に染み込んで井戸水に入ることもほとんどありません。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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