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古里の味もう1度 被災、郊外移転し再開

新店舗で再出発の決意を新たにする鈴木さん

■郡山の日本料理店「正月荘」社長 鈴木正二さん(65)
 郡山市の日本料理店「正月荘」社長の鈴木正二さん(65)は市内大槻町に店舗を新築移転し、4月から営業を再開した。市内中町で29年間にわたって営業してきたが、テナントで入っていたビルが東日本大震災で被災したため、郊外に移って再出発した。郡山産牛や郡山特産のコイの料理が味わえる店として根強い人気を誇っており、「料理を通じて生産者を応援し、観光復興にも貢献したい」と決意を新たにしている。
 鈴木さんはいわき市出身。磐城高、青山学院大法学部卒。東京の専門学校や日本料理店で経営を学び、昭和59年に郡山市中町のビルの地階に「正月荘」を開店した。しゃぶしゃぶ、すき焼き、コイのあらいや甘露煮、コイこくなどを提供し、多くの常連客をつかんだ。
 震災で入居するビルが被災し解体が決まったため、昨年12月で中町での営業を終了した。東京電力福島第一原発事故の影響で先行きに不安があったが、「風評被害に苦しむ牛肉やコイの生産者、これまで応援してくれた常連客のためにも店を続けよう」と決意。県の助成金を活用し、市内大槻町に所有していた土地に店舗を新築、4月15日に営業再開にこぎ着けた。
 新店舗は木造2階建てで、2~22人収容の4つの個室がある。鈴木さんや調理人ら4人で切り盛りしている。現在は午後5時から同10時までの営業で、しゃぶしゃぶ、すき焼き、ふるさと会席、コイ料理の各コースがある。今月20日からランチも始める。日曜・祝日が定休で完全予約制。鈴木さんは「仲間や友人とゆっくり食事ができる店。県外の旅行者も呼び込み、"郡山の味"をアピールしたい」と話している。新店舗の住所は郡山市大槻町字水門東1の20、電話024(932)6990。

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