川内村 4月現在 帰村者1299人 人口の46.1%昨年10月から5%増

川内村の帰村者は4月1日現在、人口2816人に対して1299人となり帰村率は46・1%になった。このうち完全帰村者は505人。15日から3日間、いわき市と郡山市の3会場で開いた村民対象の懇談会で村が示した。
帰村の状況は【表】の通り。村は独自の集計方法として村内に週4日以上生活する村民を帰村者とし、全8行政区の区長らに協力を求め集計している。
昨年10月1日現在の帰村者は1163人で帰村率は41・0%(うち完全帰村者401人)。村に戻る村民は徐々に増えているが、依然として40代以下は少ないという。
村の担当者は「少しずつだが帰村者は増えている。今後も雇用情報の提供や商業施設などを充実させ若い世代にも帰村を呼び掛けたい」と話した。
また住宅除染は旧緊急時避難準備区域の1061世帯、旧警戒区域の161世帯が全て終了した。放射線量を可視化できるガンマカメラを使いホットスポットの調査に取り組んでいることも報告された。
遠藤雄幸村長は今年度からコメの作付けを再開したことを紹介しながら「森林除染や住宅の二次除染を早急に予算化するよう引き続き国に要望していく」などと話した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)