東日本大震災

「連載・今を生きる」アーカイブ

  • Check

今を生きる エッグアートに復興託す 各地で作り方指導へ

復興の願いをかなえるエッグアートを作る横山さん(右)

■浪江町から避難のハーブ研究家 横山香代子さん(64)

 東京電力福島第一原発事故により避難生活を送る浪江町のハーブ研究家横山香代子さん(64)は、講師の資格を持つエッグアートに復興の願いを託し「福幸卵のミサンガ」と名付けた作品を作り始めた。28日には二本松市の市民交流センターで、浪江町の障害者らのために製作。今後は各地に避難する人々に作り方を指導するつもりだ。
 横山さんは東日本大震災後、埼玉県や二本松市に避難し、現在は東京都三鷹市に住んでいる。エッグアートでは「卵は新しい生命の誕生と再生のシンボル」とされていることに着目。「『願い叶(かな)えたまご』として復興を願う人たちの心を和ませたい」と思い付いた。
 作品は、ウズラの卵に和紙を張りストラップを取り付けて作る。細かい手仕事だが、我慢強く作ることで思いが込められるという。横山さんが学んだ「カリフォルニア・ファンシーエッグ」代表の渡部和美さんから200個分の材料の支援を得て、本格的に製作を始めた。
 最初の作品は、浪江町にいたころから交流があった障害者支援の喫茶「コーヒータイム」に集う人のために作った。同喫茶は二本松の市民交流センターに再開しており、エッグアートを学ぶ福島市の女性と、棚倉町に避難している浪江町の女性の協力で仕上げた。
 横山さんは、6月に東京都中野区の都営住宅に避難する人たちに作品の作り方を教える。要望があれば仮設住宅などにも赴く。「諦めず避難生活を過ごしてもらうため、少しでも心のよりどころになれれば」と思っている。

カテゴリー:連載・今を生きる

ウズラの卵を使った作品

「連載・今を生きる」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧