東日本大震災

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七宝焼体験で交流 浪江の田村さん指導

七宝焼のアクセサリー作りを楽しむ住民

福島市の笹谷東部仮設住宅で19日、七宝焼のアクセサリー作りの教室が開かれた。東京電力福島第一原発事故のため、栃木県日光市で避難生活を送る浪江町の田村とし子さん(63)の指導で、浪江町民が創作の魅力を味わった。
 田村さんは、同仮設住宅に住む知人の紹介で訪れた。22人の住民が指導を受けながら色とりどりのガラスの絵の具や粒、銀箔(ぎんぱく)などを飾り、電気窯で仕上げた。参加者は互いの作品の出来栄えを比べながら笑顔で交流を図った。
 教室に参加した住民の矢作景美さん(46)はこの日が初めての体験で「自分の選んだ色で作るのが楽しい」と真剣に取り組んでいた。
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 田村さんは浪江町内で七宝焼の教室を主宰し公民館などでの講座を受け持つなどしていたが、原発事故により長男夫婦の住む日光市に避難した。現在は同市の借り上げ住宅に夫と義母の3人で生活を送る。
 昨年秋までは避難生活の慌ただしさや先行きへの不安などから七宝焼から遠ざかっていた。昨年11月に浪江町の友人の誘いで訪れた二本松市の仮設住宅で1年8カ月ぶりに教室を開いた。創作に熱心に取り組む人たちの表情や出来上がった作品に喜ぶ姿が自らの元気の源になったのに気付いた。
 昨年12月からは日光市の自宅近所の公民館で毎月2回の教室を開き、交流を図っている。

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