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放射線 放射性物質 Q&A モニタリングポストと個人の線量結果なぜ違う

 モニタリングポストで測定されている空間放射線量率を単純に積算していくと、個人の被ばく線量計の測定結果よりもかなり高い線量になることがあります。なぜこのような違いが出てくるのでしょうか?

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■個人線量は居住や行動に左右空間線量と一致しないことも

 既に県内の多くの市町村で、個人被ばく線量計を使った被ばく線量の測定が行われ、その結果が発表されています。
 例えば、福島市では昨年11月から今年1月までの3カ月間、中学生以下の子どもを対象に個人被ばく線量計を配布して、個人の被ばく線量を測定しており、その結果ほとんどの子どもたちの被ばく線量は、3カ月間で0.5ミリシーベルト以下であることが示されました。しかし、公表されている市内の空間線量率を単純に積算していくと、確かにもっと高い数値になることがあります。
 放射性セシウムから出る放射線のうち、例えばガンマ線はコンクリートや鉛などによって遮蔽(しゃへい)されます。そのため、室内にいると放射線被ばく線量はかなり低減されます。例えば木造家屋であれば半分程度、鉄筋家屋であれば9割程度、被ばく線量は低減されますので、室内にいる間はそれだけ被ばく線量は下がります。
 また、外にいる場合でも、人はずっと1カ所にとどまっているわけではありません。このため、モニタリングポストの測定値と、個人の被ばく線量が必ずしも一致しないことがあります。
 現在、県や各市町村のホームページなどでは、個人の被ばく線量計による測定結果が公表されています。自分自身の個人被ばく線量計による測定結果や、モニタリングポストのデータとも合わせて、今後の生活をする上での参考にされることをお勧めします。

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