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「福島と原発」発刊 30日から県内主要書店で販売 福島民報の長期連載 昨年度の新聞協会賞

発刊された「福島と原発」

 福島民報社は27日、東京電力福島第一原発事故後、原発と地域との関わりを検証し、地元の目線で原発の功罪を問い直した長期連載「福島と原発 誘致から大震災への50年」を早稲田大学出版部から発刊した。

 連載は日本新聞協会の平成24年度新聞協会賞を受賞した「東日本大震災 東京電力福島第一原発事故 一連の報道」の一部。平成23年10月からスタートし、25年2月に終了するまで12部、169回にわたり、福島と原発の半世紀を記録した。

 出版に当たり、連載掲載時の順序や構成を見直した。「覆された備え」で原発事故に対応する前線基地・オフサイトセンターの機能不全や関係者の苦悩、原子力防災計画の不備を取り上げた。「託した夢は、いま」では原発との共生を柱にした地域振興策や、政治・行政・経済などの各界が綿々と受け継いだ原発誘致の取り組みを探った。

 「共生の光と影」は原発立地に伴う税収や国からの交付金、地元が要請した寄付などに焦点を当てた。「あまりに重い代償」で東京電力の元幹部や原子力の専門家の足跡、原発事故後の言動を追った。「訴え届かず」では原発のトラブルや不祥事が起きるたびに地方が抱いた国策に対する疑問や不信、原発の津波対策、原発をめぐる訴訟の歴史などを描いた。

 脚本家の倉本聰さんが「福島の人々が懸命に取り組みを続ける地方の現実の厳しさを今一度凝視してほしい」という推薦文を寄せている。

 「福島と原発」は46判、480ページ。30日から県内の主要書店に並ぶ。定価は2940円(税込み)。問い合わせは福島民報社事業局出版部 電話024(531)4182へ。

カテゴリー:福島第一原発事故

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