東日本大震災

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東電、海洋流出認める 第一原発汚染水

 東京電力福島第一原発敷地内の海側観測用井戸で高濃度の放射性物質が相次いで検出されている問題で、東電は22日、放射性物質を含む汚染水が地下を通り海に流出していると初めて認めた。井戸の水位が潮位変動や降雨に連動していると確認され、汚染水が敷地内と海で行き来しているとした。東電は、放射性物質濃度の変動は1~4号機の取水口付近に限られ、発電所周辺の海水への影響は薄いとしている。
 東電によると、潮位や水位の変化のデータは各担当部署が管理していた。データを突き合わせたところ、21日になって潮位と水位の変化に連動性が確認されたという。東電福島広報部は「社内の情報共有が不十分だった」と謝罪した。発表が22日に遅れたことについては「国や県、漁協への通報を優先したため」としている。
 東電は汚染水拡散防止に向け、薬液を注入して地盤を固める工事を1、2号機タービン建屋の海側だけでなく、放射性物質が検出されている5つの井戸周辺全体を囲むように拡大して実施する。3、4号機タービン建屋近くの観測用井戸の海側でも行う。井戸付近にある、トンネル内にたまった高濃度の汚染水については、処理装置で浄化する。トンネルをふさぐ工事も行う。
 港湾内の海水の放射性物質濃度は上昇傾向だったが、東電は推移を注視するとして、汚染水の海への流出を認めていなかった。原子力規制委員会は流出の可能性が高いとの見解を示していた。

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