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安全な農産物 もう1度 27日 再オープン 全商品をモニタリング

27日の再オープンに向けて準備を進める新妻さん

■広野の二ツ沼直売所組合長 新妻良平さん(54)

 広野町の6号国道沿いにある「二ツ沼直売所」が東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から2年4カ月を経て27日、再オープンする。新鮮な農産物が格安で並んでいる、と口コミで情報が広がり始めていたが、震災で休業を余儀なくされた。運営する二ツ沼直売所組合長の農業、新妻良平さん(54)は「参加できる人から始めましょう」と呼び掛け、準備を進めている。
 二ツ沼直売所はJヴィレッジに近い町二ツ沼総合公園の一角にあり、新妻さんらが町から施設を借りて平成19年3月にオープンした。専業や兼業、お年寄りが趣味で取り組む家庭菜園など農業形態にこだわらず、当初は28人が組合員になった。土・日曜日の週末限定営業だったが、徐々に消費者の信頼を得て震災前に組合員は43人まで増えた。
 町内の学校給食にも食材を納入した。多いときには町内産で全体の6、7割を占め、全国から視察が相次いだ。新妻さんらは年2回、広野小を訪れ児童と一緒に給食を食べた。「甘い」「苦い」「おいしい」など直接聞ける児童の1つ1つの言葉が新妻さんらの励みになっていた。
 今年度、町がコメの作付けを再開したことが再オープン決断のきっかけの1つになる。再開に合わせて今月上旬、県の補助を受け簡易型の放射線量測定器を購入し、全商品をモニタリング検査する態勢を整えた。帰町を後押しするため営業を年中無休(午前9時~午後1時)とし、日用品も並べる予定だ。
 再オープンには震災前の半数程度の18人が賛同した。初日は町民有志でつくる広野復興プロジェクト実行委員会が全面サポートする。「広野の農産物は『安全・安心』だということを消費者に伝えたい。震災前の町を取り戻したい」と気合を入れている。

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