東日本大震災

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両陛下が果樹農家とご懇談 大雨被害配慮で視察取りやめ

本県での視察を終え、JR福島駅西口で見送る県民に手を振って応えられる天皇、皇后両陛下=23日午後1時50分ごろ

 天皇、皇后両陛下は23日、福島市の穴原温泉・吉川屋で桑折町の果樹農家やJA伊達みらい関係者と懇談した。東京電力福島第一原発事故の風評被害に苦しむ現状に理解を示され、果樹王国を支える生産者らを激励した。両陛下は喜多方市などで大雨被害が出ていることに配慮し、当初予定していた果樹園の視察と佐藤雄平知事らとの昼食会を取りやめた。
 懇談には桑折町の高橋宣博町長、半沢高町議会議長、モモ生産農家の南祐宏さん(37)ら6人が招かれ、非公開で行われた。桑折町産のモモは平成6年から毎年、皇室に献上されている。
 出席者によると、両陛下は樹木や畑地の除染、風評被害について熱心に質問。「放射線量が軽減されたので、全国の皆さんに食べてもらえると思います」と励まされた。さらに、桑折産のモモを試食し、「おいしいですね」と述べたという。
 JA伊達みらいの大橋信夫組合長は「風評の払拭(ふっしょく)につながる。生産者にとって希望になる」と語った。
 宮内庁によると今回の視察は、両陛下の私的旅行と位置付けている。両陛下は「住民や行政関係者らが対応に苦労されている中、視察などの私的日程を続けるのは適切ではない」として、中止を決められたという。
 両陛下は桑折町や福島市を車で回られ、沿道の住民に手を振りながら、JR福島駅に向かった。佐藤知事は「福島を心から思っていただき、復興に向けて励みになった」と感想を語った。

■両陛下が那須御用邸入り

 天皇、皇后両陛下は23日午後、東北新幹線の臨時専用列車で栃木県に移り、那須町の那須御用邸に入られた。
 両陛下は例年この時期に那須で静養されるのが恒例。26日まで滞在し、帰京する予定。

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