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地下道でセシウム23億ベクレル 第一原発汚染水問題

 東京電力福島第一原発の汚染水が海に漏れている問題で、東電は27日、漏えい源とみられる敷地海側のトレンチ(地下道)にたまった水から、1リットル当たり23億5000万ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。事故直後の平成23年4月、海に漏れ出た汚染水と同程度の高い濃度で、東電は漏えい源の特定を急ぐ。
 東電によると、トレンチの水は26日に採取した。セシウム134(半減期約2年)は7億5000万ベクレル、セシウム137(同約30年)は16億ベクレルだった。他に放射性ストロンチウムなどベータ線を放出する放射性物質は7億5000万ベクレルだった。
 23年4月に海洋流出した汚染水は、セシウム134、137ともに18億ベクレル。今回採取した水のセシウム134の放射性物質濃度は、半減期によって事故当時に比べて半分程度に下がったと推測される。このため、東電はトレンチ内の水を事故当時の汚染水と見ている。
 トレンチは2号機タービン建屋の地下とつながっている。原子力規制委員会は汚染水がトレンチから漏れ、底部に敷き詰められた砕石の層を通じて地中に拡散しているのではないかとの見解を示している。
 今年5月以降、トレンチ近くの観測用井戸や護岸付近の海水からは高濃度の放射性物質が相次いで検出されている。
 東電は護岸の地中を水ガラスで固める「土の壁」や、トレンチから汚染水を抜き取ることなどで、新たな海洋汚染を防ぎたい考えだ。
 ただ、現場周囲の放射線量は高く、汚染水抜き取り作業の難航が予想される。東電はトレンチ近くに水の浄化装置を設置し、放射性物質濃度を下げてから抜くことも検討している。

■県早期対策求める
 県は高濃度放射性物質の検出を受けて27日、東電に対して、汚染水の漏えい・拡散防止対策の早期確立と実施を求めた。

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