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試験操業延期を決定 相馬双葉漁協

汚染水問題で漁協関係者に謝罪する新妻常務(左から2人目)

 東京電力福島第一原発事故の汚染水流出問題を受け、相馬双葉漁協は22日、9月初旬に予定していた沖合底引き網漁などの試験操業開始の延期を正式に決めた。いわき市漁協も延期を決めており、昨年6月から続いてきた本県沖の試験操業は、中断する見込みとなった。
 相馬双葉漁協は試験操業検討委員会を相馬市総合福祉センターはまなす館で開いた。沖合底引き網漁のほか、初めて取り組む小型船のシラス漁の開始時期も先延ばしすることを決めた。期間は未定とした。東電などによる汚染水流出防止対策の推移や消費動向などを見極めて判断する。
 開始延期について23日の県地域漁業復興協議会と、28日の県漁協組合長会で承認を求める。
 相馬双葉漁協は昨年6月から沖合底引き網漁などの試験操業を実施してきた。漁期が7~8月上旬の沖合たこかご漁は2年連続で実施した。今年3月下旬~5月上旬はコウナゴ漁を行った。沖合底引き網漁は7、8月が休漁期のため、9月初旬から再開される予定だった。

■地下水バイパス計画など説明 東電、エネ庁担当者
 会議に先立ち東京電力と経済産業省資源エネルギー庁の担当者が汚染水問題の現状や、地下水バイパス計画について説明した。
 東電の新妻常正常務が相次ぐトラブルについて謝罪。同庁の上田洋二原発事故収束対応調整官が国として対策に全力を注ぐ意向を示した。
 漁業者からは東電側の対策に批判の声が相次いだ。実効性ある汚染水対策や風評対策を東電や国に求めた上で、あらためて漁業者の全体会を開いて地下水バイパス計画について協議することを申し合わせた。
 佐藤弘行組合長は「残念だが、海の安全性を見極められないうちは試験操業再開、地下水バイパス計画の容認は判断できない」と述べた。

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