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放射線 放射性物質 Q&A 「腺腫様甲状腺腫」はどんな病気

 50歳の女性が最近になって家族から首が腫れていると言われたため、頸部(けいぶ)エコー検査を受けたところ、「腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)」と診断されました。どんな病気なのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■良性の疾患で転移しない 加齢に伴い発症頻度増加

 腺腫様甲状腺腫は、甲状腺に1個から数個のしこり(結節)ができる良性の疾患で、超音波検査の技術の発達に伴って、最近よく見つかるようになりました。
 典型的な腺腫様甲状腺腫の症状では、左右の甲状腺に大小さまざまな大きさのしこりがいくつかできるため、外見上は、首全体が大きく腫れたように見えます。また、しこりに加えて、大小の嚢胞(のうほう)を伴うケースもしばしば認められます。
 非常に難しい名前のために誤解されやすいのですが、腺腫様甲状腺腫は、がんのような悪性の疾患ではありません。このため、他の臓器への転移を起こさず、結節や嚢胞以外には何の症状もありません。痛みもないのが普通です。
 腺腫様甲状腺腫が起こる原因はよく分かっていないのですが、一般的には加齢に伴ってその頻度が増加し、多くは自分で首のしこりを自覚したり、他人から首が腫れていると言われたりして検査を受けることで見つかります。
 腺腫様甲状腺腫は通常、甲状腺ホルモンが出過ぎたり、あるいは足りなかったりする症状ではありませんので、治療の必要はありません。ただ、まれに甲状腺がんを合併していることがありますので、超音波検査でよく確認をする必要があります。
 首に圧迫感が出てくるほどに大きくなったりする場合には、手術をした方がよい場合もあります。定期的に検査を受けながら、主治医と相談して対応するのがよいでしょう。

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