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今を生きる 本県復興願い作品展 26日から 移住20周年を記念 会津桐使い、町へ恩返し

復興への願いを込めた作品を手にする浅見さん

■三島町の能面師 浅見晃司さん(57)

 三島町に住む能面師で彫刻家の浅見晃司さん(57)は、本県の再生と復興への願いを込め、同町への移住20周年を記念した作品展を26日から町交流センター山びこで開催する。
 埼玉県川口市出身の浅見さんは同市職員を退職し、25年ほど前に福島市に移り本格的に彫刻家の道を歩み始めた。その後、「会津桐(きり)」で知られる三島町の木と自然に魅せられ平成5年に同町に移住し、能面や木彫りの創作に励んでいる。
 23年2月に長女が誕生。その翌月に東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が起きた。物資不足の混乱や放射能の不安に悩むことがあったが、周囲の人情に救われた。「この地から復興へのメッセージを発信したい」との気持ちが強くなった。
 作品展には浅見さんが得意とする能面や仏像など約100点を展示する。「能は戦乱の時代に国土安寧や天下太平の願いが込められ、脈々と受け継がれてきた。混乱を乗り越えてきた能の伝統に、未来への希望を感じてほしい」と語る。「祈り」「再生」のテーマで子どもを題材にした木彫り作品も多い。「子どもの健やかな成長が復興には欠かせない」。震災の年に生まれた娘への思いが重なる。
 作品は全て三島町産の桐などの木材を材料としている。町の自然が育んだ素材を生かすことで「町への恩返しになる」と考えている。
 作品展は26日から10月9日まで開催する。初日の午前10時からと28日午後1時からは、浅見さんのギャラリートークがある。問い合わせは山びこ 電話0241(52)2165へ。

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