東日本大震災

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「つながり」の力再確認 福島民報・徳島新聞社共同企画復興シンポ、福島で開催

浪江中の陶芸教室で指導する半谷氏を映したスクリーンの前で、復興に向けた伝統や芸術の力について意見を交わす(右から)立木氏と半谷氏。左は司会の佐藤編集局長

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興に向けた福島民報社と徳島新聞社の共同企画・シンポジウム「芸術から力を、うつくしま復興」と「阿波踊り競演」は16日、福島市で繰り広げられ、福島、徳島両県の参加者らが復興への思いを共有した。シンポジウムには徳島市出身の写真家・立木義浩氏と、原発事故で全町避難している浪江町の大堀相馬焼協同組合理事長で陶芸家の半谷秀辰(ひでとき)氏が出演し、復興には人や地域のつながりが重要であることを再認識。伝統工芸や写真は人や地域をつなぐ力になると強調した。阿波踊り競演では徳島県などの団体が本場の踊りを披露し、県民を元気づけた。
 シンポジウムは福島市の「こむこむ」で行われ、福島民報社の佐藤光俊取締役編集局長が司会を務めた。震災後、県内を訪れ写真を撮り続けている立木氏は被災地のがれきから記念写真を見つけたエピソードを紹介し、「記念写真や家族写真は家族の宝物。写真は家族や他人とつながる手段の一つになる」と述べた。
 原発事故で避難を強いられている半谷氏は益子焼や備前焼など全国の産地からの支援に感謝した上で「以前からのつながりに助けられた。そのことで伝統を守っていく勇気、諦めない気持ちをもらった」などと語った。
 出演予定だった川内村出身のミュージシャン・渡辺俊美氏が台風18号の影響で公演先に足止めされ、出演できなくなったため、代わってバンド「音速ライン」のボーカルで、いわき市出身・郡山市在住のミュージシャン・藤井敬之氏が急きょ、会場に駆け付け、震災後に作った歌「ありがとね」を披露した。

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