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今を生きる 2年半ぶり集結 原発事故に負けず強い絆 福島二中と親善試合

親善試合に臨んだ「小高中チーム」と福島二中野球部のメンバー

■野球少年の夢実現 小高中チーム

 東京電力福島第一原発事故で南相馬市小高区から避難した野球少年たちが21日、2年半ぶりに集結し、福島市で福島二中の野球部と親善試合を繰り広げた。念願だった「小高中チーム」を組んで白球を追い、絆を強めた。
 メンバーは原発事故の前まで、小高区の3つの少年軟式野球チームに所属。合同で大会に出場するなど、友情を育んでいた。「小高中に入学したら、野球部で一緒に頑張ろう」と誓い合っていた。小学校の卒業直前に原発事故が発生し、離れ離れとなった。それぞれが避難先の中学校で野球部に入り、練習に打ち込んできた
 原発事故から2年半が過ぎ、少年たちは中学3年生となった。それでも、一緒に野球をしたいとの思いに変化はなかった。熱意を感じた保護者たちが日程の調整や会場確保に奔走し、チームを結成できた。
 当日は福島市、いわき市、相馬市、南会津町など県内各地から12人が集合した。福島市の東邦銀行研修センターのグラウンドで福島二中との親善試合に臨んだ。メンバーは互いに励まし合いながら、はつらつとしたプレーを繰り広げ、変わらぬ友情を確認していた。主将を務めた松本孝仁君(福島二中)は「この日を待ち焦がれていた。夢が実現した」と笑顔を浮かべた。

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