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試験操業再開を決定 県漁連「安全性確認できた」 24日相馬双葉 3日いわき地区

 県漁業協同組合連合会(県漁連)は24日、福島市のJA福島ビルで組合長会議を開き、東京電力福島第一原発事故による汚染水問題のため8月に中断した試験操業の再開を正式決定した。相馬双葉漁協は25日、いわき市漁協と小名浜機船底曳網漁協は10月3日に始める。いわき地区の漁協が市場への流通目的で試験操業を開始するのは原発事故後初めて。県漁連は「国、県、東京電力、漁協が行った検査の結果から安全性は確認できた」としている。
 操業の海域は、相馬双葉漁協が沿岸部と沖合。いわき地区の漁協は沖合のみとし、沿岸部は汚染水による放射性物質への懸念が依然残るとして当面見送る。対象はタコやイカなど18種。
 県漁連によると、各漁協が試験操業中断後の7~9月の間、対象の魚や加工品の放射性物質を検査し、100検体中95検体で放射性物質は検出されなかった。検出された5検体で最も高かったのは1キロ当たり10ベクレルで、国が食品衛生法で定める基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回った。
 県漁連は、国が定める基準値の半分である1キロ当たり50ベクレル以下の魚介類だけを出荷する方針。
 当初、相馬双葉漁協といわき地区の漁協はともに26日に試験操業を始める方向で調整していたが、台風20号が接近しているため、急きょ相馬双葉漁協は1日前倒しして25日、いわき地区の漁協は1週間延期して10月3日の開始となった。県漁連の野崎哲会長は会議終了後、「いわきと相双で試験操業の開始が決まって非常にうれしい。一歩ずつ消費者の理解をいただいていきたい」と述べた。
 相馬双葉漁協は25日午前2時に22隻が相馬市の松川浦漁港を出港し、同日午後2~4時ごろに帰港する予定。水揚げした魚介類は同日午後5時から同漁協の検査室でモニタリングをし、26日にも市場に出る。県内のほか、県外にも流通する見通し。
 試験操業は原発事故から約1年3カ月後の昨年6月、相馬双葉漁協が開始。放射性物質を検査しながら魚種と海域を拡大した。しかし今年7月、汚染水が福島第一原発の港湾内に流出していることが明らかになり中断。いわき地区の漁協も今月から予定していた試験操業を延期していた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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