東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

南相馬で全袋検査開始 25年産米 初日350袋、基準値下回る

全袋検査を終えて積み上げられる南相馬市の平成25年産米=26日、鹿島農業倉庫

 東京電力福島第一原発事故を受けて平成25年産米の作付けを全域で見合わせている南相馬市で26日、流通を前提として市内の試験田で実証栽培されたコメの全袋検査が初めて始まった。
 初日は同市鹿島区の農家3戸が1袋約30キロのひとめぼれなど、約350袋をJAそうまの鹿島農業倉庫に持ち込み、検査した。全てのコメで放射性セシウムは検出下限値(1キロ当たり25ベクレル)を下回り、3年ぶりに南相馬市産米が市場に流通する。全袋検査は10月末まで実施し、計約600トンの検査を想定している。食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回ればJAそうまが買い、出荷する。
 市は24年、126カ所の計15ヘクタールでコメの試験栽培を実施し、全てのほ場で基準値以下だった。25年は試験田を約500カ所の計121ヘクタールに拡大。避難区域外の農家約150戸がコメへの放射性物質の移行を抑えるため10アール当たり50キロの塩化カリウムを試験田にまくなど、市場流通を前提とした実証栽培に取り組んできた。避難区域内の9カ所の計90アールで試験栽培したコメは放射性物質を検査し、全て廃棄する。
 市が避難区域外で実施する農地除染は26年度末の完了を目標としている。だが、作業員不足や削り取った表土の一時集積所の確保などが難航し、開始のめどは立っていない。市の担当者は「風評被害がある中、(南相馬市産米を)消費者に受け入れてもらえるか不安を抱く農家は少なくない。一日も早く除染を進め、さらに安心できるコメ作りにつなげていきたい」と話している。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧