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作業員の人為ミス原因 第一原発「多核種除去」停止 シート置き忘れ排水口ふさぐ

 東京電力福島第一原発で試運転を再開したばかりの汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」が停止したトラブルは、作業員の人為ミスが原因だった。東電は29日、不具合があった付近のタンク内部から、ゴム製シートを発見したと発表した。シートは試運転前に作業で使用したが、作業員が回収せず置き忘れた。シートがタンクの排水口をふさぎ不具合が起きたとみられる。他のタンク内の状況も調べたが、異常はなく、準備が整い次第、処理を再開する。
 東電によると、ゴム製シートは縦横約20センチ、厚さ3ミリ。汚染水タンク内に出入りするための、はしごの滑り止め用で、はしごの脚とタンク床面に挟んでいた。作業後に剥がして回収する必要があったが、作業員は接着剤で固定されている別のシートと勘違いし、残したままにしたという。
 東電はタンクの水を抜き、原因を調査した。これまで配管やポンプに異常は確認されていない。他のタンクも水を抜いて調べ、異常はなかった。「水張り作業を行い、準備が整い次第、運転を再開する」としている。再発防止に向け、作業員の確認作業を徹底させる。
 ALPSは28日、設備の一部で、薬品による放射性物質の除去に伴い発生する廃液の排出量が通常よりも大幅に少なくなり、汚染水処理を停止した。27日未明の再開から、わずか22時間半後だった。汚染水から放射性トリチウム以外の62種類の放射性物質を取り除くことができる汚染水対策の柱の一つだが、3月から8月までの試運転では、誤操作やタンクの水漏れが相次いだ。

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