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放射線 放射性物質 Q&A チェルノブイリとの被ばく線量の違いは

 東京電力福島第一原発事故によって放出された放射性物質の量はチェルノブイリ原発事故の6分の1程度という話は聞きますが、実際に地元住民が放射線被ばくをした量は、どのくらいに相当するのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

■外部被ばくは10分の1以下に ヨウ素内部被ばくはさらに低く

 県の県民健康管理調査による「基本調査」では、問診票を基にした外部被ばく線量を推計しています。今年の7月31日現在で44万5000人余りから回答が寄せられ、その結果、平均で外部被ばく線量は2ミリシーベルト程度であったと推定されています。
 チェルノブイリ原発事故の場合、ウクライナの避難者の平均が20ミリシーベルト、ベラルーシ共和国の避難者の平均が30ミリシーベルト程度ですので、外部被ばくに関しては、本県のケースではチェルノブイリの10分の1か、それ以下であったと考えられます。
 また、内部被ばく、特に原発事故後初期のころの放射性ヨウ素による甲状腺の被ばく線量に関しては、ベラルーシやウクライナの避難者では半数以上が200~500ミリシーベルトの範囲で、平均で300ミリシーベルト程度だったのに対して、事故直後、いわき、川俣、飯舘の市町村で約1000人を対象に実施した甲状腺被ばく線量の調査では、最大で1人だけが43ミリシーベルトで、90%近くの小児の被ばく線量は20ミリシーベルト未満でした。このため、放射性ヨウ素の内部被ばくに関しては、本県ではチェルノブイリの10分の1よりもずっと少なかったと考えられます。
 このようなチェルノブイリと本県での内部被ばく線量の違いは、本県で事故後初期において暫定基準値の設定による内部被ばくの低減化措置が取られたことによるものであり、現在も引き続き食の安全を担保するための措置が取られています。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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