東日本大震災

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台風接近ポンプ増設へ 県廃炉監視協調査 第一原発

「せき」に水がたまった福島第一原発のH4エリア。台風27号の大雨に備え、東電はポンプを増設する=22日午後(本社写真報道部・猪俣広視撮影)

 接近する台風27号の雨水対策として、東京電力は福島第一原発の地上タンク群を囲む「せき」から水をくみ上げるポンプを30台増設し、計97台とする。増設分は従来より容量が大きく、水の移送速度が速まる。ただ、台風27号により大雨となった場合、これまで同様、基準を下回れば、せきから直接、排出せざるを得ないという。22日に行われた県廃炉安全監視協議会の現地調査で、小野明福島第一原発所長が明らかにした。
 東電は毎時60トンのくみ上げが可能なポンプを30台導入する。22日までに19台を確保した。現在の設備の動力は毎時12トンと同7・2トンが主力のため、5~8・3倍の処理能力を備えている。20日の大雨では対応が遅れ、23エリアのうち、「H4エリア」など11エリアで水があふれた。
 ただ、ポンプが増えても台風や大雨に対応できない可能性もあり、東電はせきの水の測定簡略化と直接排水を視野に入れている。小野所長は「雨量が多いと(放射性物質測定用の)ノッチタンクに移していては間に合わない」と述べた。
 同協議会の古市正二県生活環境部次長は「ポンプの増強など一定の準備は進んでいるが、全体的に(雨水対策の容量に)余裕が感じられない」とし、せきのかさ上げの早期実施を求めた。

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