東日本大震災

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10世帯33人自主避難 本県沖の地震、津波

不安そうな表情でテレビを見詰める住民=26日午前3時30分ごろ、新地町総合体育館

 東北、関東の4県で26日未明に震度4を観測した津波を伴う地震で、県によると、県内では南相馬市の4世帯12人、新地町の6世帯21人の合わせて10世帯33人が体育館などに一時自主避難した。市町村や地元署は避難者はさらにいたとみている。
 新地町では、住民が町総合体育館などに移動した。不安そうな表情でテレビに見入り、津波に関する情報を確認していた。注意報解除の一報が伝わると「良かった」と安堵(あんど)の声を上げた。
 東日本大震災で自宅が津波被害に遭った同町小川字原添地区の仁科静夫さん(76)は、仮設住宅を経て、修理した自宅で暮らしている。「早め早めの対応が大切」と震災の教訓を生かし、防災グッズを持って妻と2人で自主的に避難した。同町大戸浜地区の浜野重雄区長(59)は地域の高台にある広場や総合体育館などを回って住民をいたわった。「夜間で心配な面もあったが、被害がなくて何より」と話していた。
 南相馬市の避難所は鹿島区の鹿島生涯学習センターと同市原町区の原町二中、大甕幼稚園の3カ所に開設した。このうち、鹿島生涯学習センターには市内の仮設住宅などから約10世帯の住民が避難し、暖房機能がある車の中で不安な夜を過ごした。鹿島区の千倉仮設住宅で避難生活を送っている桜田力さん(62)は家族や隣人と避難した。桜田さんは「津波の怖さは分かっている。あの日を思い出すようだ」と険しい表情を見せた。
 この他、市や南相馬署によると、南相馬市立総合病院に4世帯5人、高台にあるJAそうまやすらぎ会館原町駐車場に2世帯5人が自主避難した。
 相馬市は原釜地区の東部公民館を避難先として開放したが、利用者はいなかった。

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