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今を生きる 渋滞踏切で率先誘導 避難3年、覚えた地理生かし JRが感謝状

鈴木駅長(右)から感謝状を受けた山崎君(中央)。左は岩沢教頭

■富岡から転居 山崎渓矢君(15)(若松一中3年)

 東京電力福島第一原発事故のため富岡町から会津若松市に避難している若松一中3年、山崎渓矢(けいや)君(15)は25日、閉じたままになった踏切で自主的に交通案内・誘導に当たったとして、JR会津若松地区駅長感謝状を受けた。
 山崎君は今月9日午後6時ごろ、自宅近くにある市内城北町のJR只見線新城踏切で遮断機が下りたままになり、自動車が渋滞していることを知り、約20分にわたり迂回(うかい)路を指示するなどしてドライバーを助けた。踏切が閉じたままになったのは、障害物信号により列車が近くで停車したため。鈴木重敏駅長が若松一中を訪れ、山崎君に感謝状を手渡した。
 山崎君は富岡町に住んでいたが、福島第一原発事故に伴い避難した。兄が会津大に通っていたこともあり、家族で会津若松市に転居した。仲間や後輩たちと吹奏楽に打ち込んでいる。同市に来て3年目を迎え、市内の地理にも詳しくなった。
 「大人でもなかなかできない、立派な行動」との称賛に、山崎君は「ドライバーの人たちがかわいそうと思った。感謝状はとてもうれしい」と笑顔を見せた。
 岩沢勢記同校教頭が立ち会った。

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