来週から海域モニタリング 東電 新たに港湾口2カ所

東京電力は福島第一原発周辺の雨水対策として来週から港湾口2カ所で新たに海域モニタリングを始める。30日の県漁協組合長会で東電の新妻常正常務らが示した。
東電によると福島第一原発から半径20キロ圏内の海域モニタリングはこれまで13地点で行われ、新たに港湾口の北東側と南東側の2カ所を加え15地点になるという。調査は週1回で、開始時期は「準備が整い次第」と説明した。
新妻常務は「よりきめ細かに調査して情報を提供したい」と話した。設置が遅れている地下水バイパスについて触れ「雨水対策の状況を確認し、なるべく早いタイミングで協議の再開をお願いしたい」とも話した。
県漁連の野崎哲会長は21日の県地域漁業復興協議会の席上、新妻常務に雨水対策のモニタリング強化などを盛り込んだ緊急要望書を提出していた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)